マネージ乳剤

特長
- 平米あたりの薬価が安価で、経済性が高い
- 薬害の心配が少なく、蚕・ミツバチ・天敵などに安全性が高い
- 予防効果・治療効果ともに優れている
- DMI剤の作用の他に、細胞膜破壊作用がある(ツインアクション)
作用機作
イミベンコナゾールは植物病原菌の細胞膜に対し、異なった2つの作用点を有している(ツインアクション)。<その1> 細胞膜の重要構成成分であるエルゴステロールの正常な生合成を阻止し、細胞膜の機能、形態を変化させ、病原菌の生育を阻止する。
<その2> 有効成分のイミベンコナゾール分子がリン脂質二重層に直接はまりこむ事により、細胞が損傷をうけ短時間で細胞の内容物が溶出するなどして細胞としての機能を失い、細胞死に至る。
適用内容(2022年10月末日 現在)
作物名 | 適用病害名 | 希釈倍数 | 使用液量 | 使用時期 | 本剤の使用回数 | 使用方法 | 本剤及びイミベンコナゾールを含む農薬の総使用回数 |
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芝 (日本芝) |
さび病 | 1000~1500倍 | 0.2ℓ/m² | 発病初期 | 6回以内 | 散布 | 6回以内 |
ヘルミントスポリウム葉枯病 | 1000倍 | ||||||
カーブラリア葉枯病 | |||||||
芝 (ベントグラス) |
ヘルミントスポリウム葉枯病 | ||||||
カーブラリア葉枯病 | |||||||
ダラースポット病 | 500倍 | 0.2~0.5ℓ/m² | |||||
1000倍 | 1ℓ/m² |
使用上の注意事項
- 効果・薬害等の注意
- 散布量は対象作物の生育段階、栽培形態および散布方法に合わせ調整する。
- 使用の際は、使用量、使用時期、使用方法を守り、特に初めて使用する場合は、病害虫防除所等関係機関の指導を受ける。
- 安全使用上の注意
- 散布時は、農薬用マスク、手袋、長ズボン、長袖作業衣などを着用し、作業後は直ちに手足、顔などを石鹸でよく洗い、うがいをするとともに衣服を交換する。
- 作業時の衣服等は他と分けて洗濯する。
- 眼に入らないよう注意。眼に入った場合は直ちに水洗し、眼科医の手当てを受ける(刺激性)。
- かぶれやすい人は取扱いに十分注意する。
- 誤飲などのないように注意する。
- 漏出時は、保護具を着用し、布、砂等に吸収させて回収する。
- 移送取扱いはていねいに行う。
- 空容器(空ビン)は圃場などに放置せず、3回以上水洗し適切に処理する。洗浄水はタンクに入れる。
- 使用量に合わせ薬液を調整し、使いきる。